n.3 シチリア風ペペロナータ

Peperonata.

シチリア風ペペロナータ

1k peperoni 赤・黄パプリカ
500g cipolla 玉ねぎ
2、3spicchi aglio にんにく2、3片
3~4foglie alloro ローリエ3、4枚
30g capperi sotto sale リーパリ島産塩漬け小粒ケッパー
30g olive nere ブラックオリーヴ
100g olio d’oliva オリーヴオイル

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q.b pomodorini freschi プチトマト
q.b basilico バジリコ

①パプリカを写真の様に切り、玉ねぎもくし切りにする。
②全ての材料を底の広い鍋に入れ、
弱火〜中火で炒める。
量が少ない場合は弱火、量が多い場合、鍋の底が狭い場合は中火の方が良い。
③どこまで火を加えるかは好みで良いと思うが、パプリカはしっかりと加熱すると甘みが出るのでしっかりと火を入れている。
塩と甘みを加えたい時はハチミツを加えて仕上げる。
一般的にシチリア風のペペロナータはトマトを加えて煮込む事が多いが、凡庸性を持たせる為にここではトマトは加えずに仕上げている

①\' ボールにプチトマトとバジリコ、オリーヴオイルを入れ軽く塩する。
②\'そこにペペロナータを適量入れて出来上がり。
煮込む時にトマトを加えずに最後にフレッシュのトマトを加えてサラダ的な要素もあるシチリア風ペペロナータに仕上げている。

       ☆ ☆ ☆    

ペペローニ(ピーマン)もトマトやじゃがいも、とうもろこしと同じく、コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ってきた野菜の1つです。
当時、小型のピーマンの持つ辛味が超高級スパイスだった黒胡椒pepeに代わるものとして期待され、
pepe d\'indiaペーぺ ディ インディア(当初、アメリカ大陸はインドだと思われていたので、インドの胡椒と名付けられた)

→それが大きい胡椒でpeperoneとなり、
→その中の小さくて辛味の強い唐辛子はpeperoncinoペペロンチーノ(小さいペペローネ)となる。

peperone、peperoncinoがスパイスとしてどれくらいのスピードで広がっていったのかはあまりよく分からないが、
現在のように野菜として一般的に食べられるようになったのはやはり200〜300年くらいかかったと思われる。

18世紀、品種改良によりハンガリーで現在のパプリカが生まれる。
その頃から一般的に食べられるようになったと考えられる。

ペペロナータという料理はイタリアのほぼ全土で見られる。それぞれの地方によって、また作る人によって無数のレシピがあり、ペペローネを使うという事以外、特に決まりはない様に思う。
角切りでも細切りでも良いし、鍋で炒めずにそのままローストして、皮をむいてオリーヴオイルでマリネしてもとても美味しい。

シチリアのペペロナータはパプリカ、玉ねぎ、オリーヴ、ケッパー、トマトで作ることが多いが、そこにビネガーを加えて甘酸っぱく仕上げたものも見る事ができる。

同じアメリカ大陸から来た野菜でもトマトは南イタリアで圧倒的に普及したのに対し、パプリカは全土で広がったのも興味深いですね。